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「森夕香 個展 雨中の肖像」
「森夕香 個展 雨中の肖像」
2021.7.27(tue)-8.1(sun)
12:00-19:00 (最終日17:00まで)
https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/20210727g/
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2021年7月27日から8月1日にかけて、ギャラリーにて作家・森夕香さんによる個展「雨中の肖像」を開催した。
森さんは、2018年10月に同時代ギャラリーで個展「湿った午後の黄色い部屋」を開催しており、実に2年ぶりの同時代での個展開催で、色彩画とドローイングを展示している。
以前の個展と今回の個展で共通しているのは、「自身の体験に基づいた身体感覚とそこから生まれる理想の身体感覚を絵画の形にして表現している」こと。
描かれているのはとまっている人、動いている人、植物、自然に存在しているもの。それらが雨の中にあるように描かれている。
まるで水彩画のようだが、使われているのは和紙、岩絵具、日本画絵具といった、日本画専攻出身の森さんならではのマテリアル。
そしてギャラリーの広々とした空間が、「雨」「環境」「自然」「感覚」というキーワードによってどことなく刹那的な雰囲気を醸し出しているように感じるのは、書いている私だけなんだろうか。
雨中の森さんの感覚・体験を、ぜひ貴方の感性と記憶で感じてください。
2018年個展「湿った午後の黄色い部屋」について↓
http://dohjidai.seesaa.net/article/461990193.html
(P.S. 今日7月28日現在、さっきまで晴れていたのに雨が降り始めている。こういう時にこそ、森さんの絵を体感してほしいと私は思ったりしながら事務作業をしています)
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自分を取り巻く「環境」と、それを感じる「身体」が一つの流体として一体感を得たときに沸き起こる感動や心地よさを絵画で表現しています。
古くから日本人は風景を詠み、植物や昆虫にも仏性があり成仏できると考えました。
人間とそれ以外のものを分断せずに全てを一体と捉える感覚は環境と地続きの身体を想像させます。
新緑の芽吹きや梅雨の中で動き続ける世界に身を浸した時、自分の身体が湿気の中に溶け込むような心地よさがありました。
今回の作品は季節によって変化し続ける身体と環境の対話であり願望であり記録でもあります。
(「雨中の肖像」森夕香 CVより)
7/31(土)京都新聞社さま朝刊の美術欄にも掲載いただきました。
ご来場いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
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森夕香
Yuka Mori
https://yukamori.com
https://www.instagram.com/mori1227/
同時代ギャラリー
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