階段昇降機とは何か、メリット、デメリットを解説
2022.05.27 Category:世の中には、さまざまな昇降機がありますが、階段昇降機は、高齢の方や足が不自由な方が階段の昇り降りをするのを助けるための機械となっています。
階段昇降機とは、階段の昇り降りを助けるためのリフトです。階段の昇り降りが困難な人の生活を向上させるのが目的とされています。
日常生活において、わずかな段差だと過信してしまっては、それが大きな問題になりかねません。
そのような問題点を解決するために、階段昇降機は多くの方に利用されています。しかし、階段昇降機の認知は広まっているとは言えません。
そこで今回は、階段昇降機とは何か?その種類やメリット、デメリットについて解説します。
目次
階段昇降機とは何か?
階段昇降機とは、その名の通り階段を昇り降りするための機械です。階段での昇り降りが困難な人の生活の質を上げる目的で設置されています。
高齢の方や足が不自由な方など、階段の昇り降りが上手にできなかったり、心臓に負担がかかってしまったり、僅かな段差であっても大きな問題となります。
そのような問題を解消するため、学校や病院、公共施設だけではなく、個人の住宅にも設置されているケースがあります。特に、いす式の階段昇降機は階段の昇り降りでお困りの方に広く肥料されています。
また、福祉施設や介護施設といった高齢の方が多くいる場所で、その利用は増加しつつあります。
階段昇降機のタイプ
階段昇降機は大きく分けて、いす式と車椅子用の2種類があります。
いす式
いす式は、椅子に座ったまま階段の昇り降りができるもので、各ご家庭、各施設に応じた、さまざまなタイプがあります。
階段に合わせてガイドレールを設置し、そのガイドレールに沿って椅子が移動するように設計されています。階段の形状によっては、対応するいす式階段昇降機が異なります。ご利用の方の体調や住環境に合わせた機種を選ぶ必要があります。
ほぼどんな階段にも取り付け可能で、ホームエレベーターのような増改築や大掛かりな工事をする必要がありません。動かすには、ボタンを押すだけ、レバーを倒すだけといった簡単な操作で、誰でもすぐに動かすことできます。上階ではいすが回転するので、昇り降りも安全です。
安全性を重視した設計をおこなっており、設置予定の階段が直接の場合と曲線の場合で、製品ラインナップが異なります。
車椅子用
車椅子用の階段昇降機は、車椅子に乗ったまま昇り降りできる機械です。主に駅や公共施設など多くの施設で使われています。
一般的にエレベーターよりもコストは安く、エレベーターのない公共施設などでよく設置されています。屋内用と屋外用があり、階段の形状によって直線用と曲線用があります。
階段昇降機のメリット
ここでは階段昇降機のメリットをご紹介します。
- ・工事する必要がない
- ・介助の負担が減る
- ・転倒や転落のリスクが減る
階段昇降機のデメリット
ここでは階段昇降機のデメリットをご紹介します。
- x階段昇降機を利用しないご家族にとって、階段の通行が
しにくくなる場合がある - x費用がかかる
種類が豊富なため、選ぶのに知識を必要とします。したがって、次に階段昇降機の選び方をご紹介します。
かしこい階段昇降機の選び方
ここでは、階段昇降機の選び方をご紹介します。
1、利用者が乗り降り可能か
階段昇降機を設置しても利用者の状態に合っていなければ、十分に活用することができません。また、かえって利用者の負担につながることも考えられます。 しっかり見極めたうえで階段昇降機を選ぶのが近道です。そのためには、専門知識を持つプロに相談するのが安心です。
プロが解説!階段昇降機の賢い選び方と設置する時の注意点について
2、予算を考慮する
階段昇降機の設置には、多額の費用がかかります。一方、「使わなくなる可能性」あるのも事実です。
現に「いつまで使うのか」「使わなくなったらどうすればよいか」などの声も上がります。
昇降機の設置以外にも、階段をリフォームしたり、手すりをつけたりと、その他にも費用がかかる場合、なおさら費用が上がっていきます。
階段昇降機はレンタルすれば安価で導入できる
階段昇降機は購入だけでなく、レンタルで設置することができます。
利用期間が不明な場合は特に、レンタルのほうが最終的には安く抑えられることがあります。
いざ導入する場合の導入上の問題について説明します。
導入への課題
階段昇降機を導入する際、いくつかの注意点があります。
スペースが確保されているか
階段昇降機は、ほとんどの住宅で問題なく設置できます。しかし、最低限のスペースや電源の問題はあります。特に、乗り降りを行う、上階側・下階側に、スペースが全くない場合は、設置が困難になるケースがあるので、注意しましょう。
階段に十分な幅があるか
階段昇降機を設置するには、階段に必要な幅があります。基本的に75cmの階段幅が必要です。
ほとんどの住宅において、70cm以上の階段幅は確保されているはずなので、階段昇降機の設置には特に問題となることはほとんどありません。
しかし、築年数が古い住宅や特別な条件により狭い階段を設けている住宅などでは注意が必要です。
十分な階段幅が確保できない場合でも、一部を改修することで設置できるケースがあります。
たとえ狭い階段であっても、まずは専門業者に見てもらいましょう。
昇降機の設置場所にコンセントはあるか
階段昇降機は電力供給で作動します。搭載されているバッテリーを充電するために階段近くにコンセントが必要です。
コンセント自体は、昇降機専用として特別な仕様は必要ありません。一般的な家庭で使われている100Vのコンセントで問題ありません。
すでに階段の近くにコンセントがある場合は、そちらを利用することができます。
階段の近くにコンセントがなかったり、すでにコンセントが他の用途で使っていて空きがない場合は、コンセントの増設が必要です。
階段昇降機の設置事例「昇助くんSEC9」
信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEO9K-R」を設置させていただきました。オプションでお取り付けした呼び送りスイッチや配線を、できるだけ目立たないようにしたいとのご要望があり、配線はモールで覆ったほか、スイッチも手すりの陰となる目立たない位置に取り付けさせていただきました。通常、配線等は機能面と安全性を考慮して行わせていただいておりますが、特別なご希望のあるときはご相談ください。
介護保険は使えるのか?
階段昇降機について「介護保険は使えるの?」とよくご質問いただきます。
公的介護保険を使って設置できれば、費用面で助かるので有り難いと思われる方も多いでしょう。
くわしくは、下記URLで説明しています。
次に、補助金は使えるのでしょうか。
補助金は使えるのか?
階段昇降機の設置に「補助金は使えるのか?」についてもよくご質問いただきます。
下のURLでは、補助金が使えるかどうかについて説明しています。
まとめ
今回は、階段昇降機とはそもそもどういったものなのか、どんなメリットとデメリットがあるのか。導入への課題や問題などをまとめてみました。ご参考になれば幸いです。